仙台FW武藤雄樹(23)が、“ヘディング強化月間”最後の試合で結果を出す。明日26日に川崎Fと戦う等々力陸上競技場は、4月18日のナビスコ杯で今年唯一のゴールを奪った場所。「今年初ゴールを取ってますし、地元神奈川。やってやるぞという気持ち」と、途中出場から今季リーグ1号を狙う気満々だ。

 最近は居残りヘディング特訓が恒例化。時間にして30分以上、数にすると50本くらいか。「オレ、成長してる!」「違う、何やってんだ!」。一喜一憂しながら、クロスを合わせ続ける。「下手なのをごまかしながらやってきた」と自虐的に話すように、ヘディングが大の苦手。6日清水戦での「ボールを(頭で合わせられず)肩に当てちゃった」プレーを猛省して、弱点克服に励んできた。

 4月の試合は頭で決めた。ただ、シュートのこぼれ球を押し込んだとあって「あれはヘディングじゃないです(笑い)」と、武藤の中ではノーカウント。今度こそは華麗なヘッドで、MF関口不在の間に一気に頭角を現す。【亀山泰宏】