清水のFWアレックス・ブロスケ(28)が、今日16日新潟とのリーグ再開戦(東北電ス)に強行出場する。15日、オーストラリア代表からチームに合流。完全非公開で行われた最終調整はフルメニューを消化したようでアフシン・ゴトビ監督(48)は「新潟に連れて行く。試合後は疲れ切っているだろう」。出場機会は流動的だが、戦力と考えている。

 アレックスも首位浮上へ試金石となる一戦を欠場する気はなかった。W杯アジア最終予選は2試合に先発。アウェーのオマーン戦は猛暑の激闘に体重が3キロ減った。日本戦終了後、来日したのは14日の午後8時半。中1日で迎える新潟戦に向け、自宅周辺の散歩や入念なストレッチなどで準備し「コンディションは問題ない」と、言い切る。

 新潟とは昨季アウェーで2戦2敗。過去10度の戦績も2勝3分け5敗24失点と敵地での相性は最悪だ。ただ、今季の清水は現在4位につけ、中断期間中のナビスコ杯でも2試合7得点と勢いに乗る。アレックスも「ピッチに立ったらゴールを目指すだけ。去年の清水とは違うし、力を示す」と力強く誓った。【前田和哉】