背番号10が帰ってきた。右足首痛で離脱していた清水MF小林大悟(29)が3日、約3週間ぶりに全体練習に合流。雨が降る中、午前と午後の2部練習でフルメニューを消化した。ミニゲームでは軽快な動きを披露するなど、順調な回復ぶりを印象づけると「ちょっと痛みはあるけど、順調にきている。試合はやれると思う」と、次節川崎F戦出場へ意欲を見せた。

 新潟とのリーグ再開戦の直前、軟骨遊離体(通称関節ねずみ)により突然、右足首に痛みが走った。長い間苦しめられた腰痛からの復帰後、コンディションも上昇していただけに「休みたくはなかった」。悔しい思いを押し殺してリハビリに励み、早期復帰を目指してきた。

 チームは6戦勝ちなしで順位は10位に後退。前節大宮戦では、立ち上がりから何度も決定機を演出しながら後半ロスタイムの1点に泣いた。「チームの雰囲気が良くなれば、ああいう試合も勝ちに転がっていくはず。その流れをもう1度取り戻すためにも自分が入って勝ちたい」と、力強く話した。【前田和哉】