助っ人離脱で札幌ピンチ-。札幌は1日、札幌・宮の沢で紅白戦などを行った。左足首捻挫のDF金載桓(24)、左膝痛のFWテレ(22)が2日連続で別メニュー。練習途中でDFノース(30)が両膝裏の違和感、MFハモン(24)も右太もも裏の張りを訴えて離脱し、外国人4人全員が別メニューという事態に陥った。ノース、ハモンは軽傷も、次節4日のC大阪戦(金鳥スタ)は金とテレが欠場する可能性が出てきた。

 札幌期待の助っ人陣に、負傷者が続出した。金とテレは前日に続き、ランニングなどの別メニュー調整に終始。それだけではない。前節7月28日の名古屋戦で、安定感あるプレーで10戦ぶり勝利に貢献したDFの要、ノースが紅白戦途中で膝裏に違和感を訴えて離脱した。ハモンも右太もも裏の張りで、途中から別メニュー。最後は日本人選手だけの紅白戦になった。

 86日ぶり勝利から、わずか4日。ようやく見えてきた浮上への兆しが消えかかったように見えたが、石崎信弘監督(54)は至って平然としていた。「助っ人がケガや出場停止でいないときもある。日本人だけになったときのことも想定して練習できたのは良かった」。テレ不在で空いた1トップには大島、前田や内村を起用。ノース、金不在で空いたセンターバックには岡山、奈良、櫛引らを複数組み替えて連係チェックに時間を費やした。

 佐川トレーナーは4人の症状について「テレ、金は明日も様子を見る。C大阪戦も今後の状態次第となる。他の2人は明日朝の状態が良くなれば」と説明した。最悪、金とテレの2人が欠場する可能性は出てきたがノース、ハモンは大事を取ってのもの。ノースも「名古屋戦で痛めたところが気になっただけ。明日の練習もいけるし、試合もOKさ!」と軽症を強調した。

 ハモンに関しても自己流調整に任せている部分がある。名古屋戦2日前の7月26日も「本番から逆算して、このあたりで疲れを落としたい」と、自主的に休養を申し出て石崎監督も許可。試合ではしっかり2点に絡む活躍で結果を出した。今回も今季初連勝を想定したハモン流の必勝プラン。一瞬ヒヤリとさせたが、ピッチではしっかり仕事をする男だけに、大きな心配はなさそうだ。【永野高輔】