<J2:北九州2-0京都>◇第40節◇28日◇本城

 2位京都は北九州に敗れ、勝ち点70で足踏み。自動昇格に黄ランプがともった。3位湘南は富山を下し同69。大分、千葉も勝って上位は大混戦。残り2戦、目が離せない状況となった。

 痛すぎる1敗だ。J1昇格を目指す京都が北九州に敗れ、自動昇格圏となる2位確保も予断を許さない状況となった。今節は25日徳島戦から中2日の強行日程。時間の経過とともに運動量が落ち、自慢の速いパスサッカーが展開できなかった。大木武監督(51)は「不本意で残念」と嘆いた。

 緊張感も重なって集中力を欠き、後半6分にCKからオウンゴールで失点すると、同30分にはDFがゴール前でボールをカットされるミスを犯して追加点を許してしまった。

 3位湘南が勝ったため勝ち点差は「1」に迫られ、逆に尻に火が付いた。それでも大木監督は「勝たなければいけないゲームを落としたが、まだ2試合ある。しっかり立て直したい」と前を向く。次節福岡戦(11月4日、レベスタ)で勝てば、他チームの勝敗によりかすかに自動昇格の可能性を残すが、FW駒井も「勝てなかったのは試練と思い、J1に上がれるようにしたい」と気持ちを切り替えた。残りはわずか2戦。昇格へ死にものぐるいになるしかない。【菊川光一】

 ◆京都のJ1再昇格への道

 J1の下位3チームが降格し、J2からは上位2チームが自動昇格する。甲府が既にJ1復帰決定。残り1枠は、今季から導入のプレーオフで決まる。11月18日にJ2の3位と6位、4位と5位が対戦(3、4位チームのホーム)し、勝者が同23日の決勝(国立)で激突。90分間で決着がつかない場合も延長戦やPK戦は行わず、年間順位の上位が勝ちとなる。