鹿島のジョルジーニョ監督(48)が29日、突然退団した。契約交渉の席で退任を申し出たため、今季限りで退団することが決まった。家族と過ごす時間を増やすことなどが理由で、天皇杯終了まで同監督の体制で臨む。

 まさに青天のへきれきだった。28日の夜、来季続投を前提にしたクラブの方針をすりあわせるため着いた席で、ジョルジーニョ監督が退任の意思を鈴木満常務取締役強化部長に告げた。29日の朝になっても同監督の気持ちは変わらず決定。理由を「父親として家族の近くにいたい」とした。現在同監督は妻と11歳になる娘と日本で暮らしているものの、大学生になる3人の子どもはブラジルなどに離れている。「奥さんが子どもと一緒にいたいという思いがあった」と話し合いの結果、帰国を決断。ナビスコ杯優勝をもたらしながら、1年での退団となった。