仙台MF太田吉彰(29)が、12月1日の最終節アウェー東京戦でダブルメモリアル弾を狙う。現在J1通算199試合出場。12年シーズン最終戦で節目到達となるが「全く知らなかった。誰かに言われて気づいたくらい」と、あっけらかん。それでも「節目と言えば、ユアスタのデビュー戦(10年4月14日ナビスコ杯京都戦)とかで点を決めてるからね」と、ゴールが生まれる予感を口にした。

 4月21日のホーム東京戦以来の5点目となれば、もう1つの“大台”もクリアすることになる。現在J1通算29得点。今季は豊富な運動量と高精度クロスを武器に、年間を通して安定した活躍を見せてきた。一方、自身がこだわりを持つゴールという部分で開幕から7戦4発と量産しながら、その後は足踏みが続いている。

 前節24日の新潟戦に敗れて優勝を逃し、2位が確定。ただ、太田は依然として高いモチベーションを維持している。「勝ったら勝ち点も60に乗るし、気分よくオフに入りたい。自分自身、最後にビシッと決めて終わって、ACLとか来季につなげたいからね」。躍進のシーズンを締めくくるにふさわしい活躍を誓った。【亀山泰宏】