山形のナンバー10が、パワーアップして帰ってきた。期限付き移籍していた愛媛から復帰したMF伊東俊(25)が18日、天童市内で行われた練習で軽快な動きを披露。逆足のみ使用可能なミニゲームでは、左足でループシュートを決めてみせた。約半年間の移籍で得点に対する意欲がさらに増し「10点取って、20点に絡みたい」と10ゴール10アシスト以上を宣言した。

 出場機会とともに自信を取り戻した。昨季、山形では出場わずか2試合。8月の愛媛移籍後は、13試合中12試合でスタメン起用された。「信頼して使い続けてくれた」とバルバリッチ前監督に感謝する。今季は青森山田高の同級生のMFロメロフランク(25)が水戸から加入。当時、多くのアシストから得点を量産し「やりやすかった」というコンビが再結成される。「全試合フル出場して、チームのために頑張る」。クラブが番号を空けて復帰を待ち望んだ未完のドリブラーが、愛媛で得た収穫を存分に発揮する。【鹿野雄太】