東京に新加入したMF東慶悟(22)が、38番のユニホーム姿をホームでお披露目した。9日、小平市内でJ1に昇格する湘南と練習試合。トップ下で先発し1点リードで迎えた1本目の44分、DFラインの裏へ抜け出し、相手GKと1対1に。ビッグチャンスでのシュートは阻まれたものの、こぼれ球をMF河野がつめて得点に絡んだ。始動2戦目にして「思ったよりも早くなじめた」という当人の手応え以上に、加入の影響力は大きそうだ。

 そんな東が、東東京でプチフィーバーを起こしている。38番のユニホームを求め、都内23区にあるグッズを扱う店で販売予約が好調。新宿の店舗関係者によると、MF石川やDF徳永らとともにトップの売れ行きだという。サッカーではなじみの少ない大きな番号。練習場を小平市に構え西東京にゆかりの深いクラブだが、23区のある“東”東京に早くも浸透している。

 それでも「その分頑張らないといけないですが、焦らずやっていきたい」と、22歳にしてこの落ち着きぶり。昨夏のロンドン五輪では10番を背負い4強入りに貢献した東が、東京で新たな歴史づくりに挑む。【栗田成芳】