<J2:G大阪1-1千葉>◇第5節◇24日◇万博

 G大阪が千葉と引き分け、またもホームでの今季初勝利を逃した。MF遠藤保仁(33)、DF今野泰幸(30)の日本代表組2人を欠いた2試合で2分け。開幕から5試合を終え1勝4分けと勝ち切れない試合が続いており、順位もJ1昇格プレーオフ圏外となる8位に転落した。

 今季3度目のホームゲームでも勝てなかった。代表組2人を欠くG大阪は前半18分、千葉MFジャイールに中央をドリブル突破され、先制点を献上。同26分にMF阿部浩之(23)のシュートのこぼれ球をFW倉田秋(24)が押し込み、同点に追いついたが、決定力不足で最後まで2点目が奪えなかった。

 リーグ戦でのホームゲーム勝利は昨年8月25日の札幌戦を最後になく、その後7試合連続の引き分け。序盤戦5試合を終え、今年J2に昇格した長崎に勝ったほかは4分けと、勝ち切れない試合が続いている。倉田は「このレベルじゃJ1に上がった時に多分やれない。今からJ1で優勝するためのチームを作っていかなきゃいけない」と、攻撃陣の奮起を誓った。

 次節31日の札幌戦からは代表組の2人も戻ってくる。長谷川監督は「序盤戦、苦しむというのはある程度予想していた」と明かし「ゲーム内容は良くなってきている」と前を向いた。遠藤に代わってキャプテンマークを巻いたDF加地も「(代表組不在の2試合は)内容的には勝ち点2以上の収穫があるし、先につながるんじゃないかと思う」と話した。

 だが、順位は首位神戸と勝ち点5差の8位まで転落。ぶっちぎりVでのJ1昇格を果たすためには、これ以上離されるわけにはいかない。【福岡吉央】