<J2:山形0-1G大阪>◇第8節◇14日◇NDスタ

 G大阪がDF岩下敬輔(26)のゴールで山形を下した。MF遠藤のクロスを頭でたたき込み、今季2点目。ここまで不敗ながら2勝5分けと勝ち点で伸び悩んでいたG大阪が、6位から得失点差で一気に2位へ浮上した。J1復帰へ今度こそ弾みをつけたい。

 G大阪がJ1自動昇格圏の2位へと浮上した。前半21分、CKの折り返しを受けたMF遠藤が絶好のクロスを上げ、ゴール前のDF岩下が頭で豪快にたたき込んだ。「ヤットさんのクロスが良かった。セットプレーを決めようと練習から準備してきた」。昨季の期限付きから、完全移籍でG大阪でプレーする男は胸を張った。

 後半は山形に攻め込まれながら決定機をつくらせず、2戦連続の無失点で勝ち点3をもぎとった。「ゼロに抑えて勝てたのは自信になる」とDF西野。一方で多くの得点機を外し続けたことに、長谷川監督は「決定機が何回あったか。2点目を取れれば完璧なゲーム」と注文を口にした。

 勝利以上の収穫もあった。「チームのためにプレーできる選手が増えてきた」(岩下)ことだ。FW倉田が前線から相手を追い回せば、押し込まれる時間帯にはMF家長が得意のドリブルで持ち上がって守備の負担を軽減。最終ラインを守る岩下は「無駄走りだったとしても、本当に助かる」と感謝した。一時はドロー地獄に陥ったが、不敗はG大阪と岡山だけ。低空飛行だったG大阪が目を覚まし、首位神戸に勝ち点5差に迫った。