鹿島は12日に入団内定を発表した筑波大FW赤崎秀平(21)を、リーグ戦など公式戦に出場できる特別指定選手として迎えることが16日、分かった。関係者によれば、現在申請中で「はじかれることはないはずだし、早々に認定されると思う」と近日中に登録される見込み。制度が施行された98年以降、鹿島が行使するのは初めてのことだ。

 赤崎は昨年の関東1部リーグで得点王(17点)にも輝いたストライカー。浦和、清水も獲得に乗り出し、本人は今夏をめどに所属先を決めるつもりだったが「練習参加した時に感じた印象が変わることはない」と12日に鹿島と仮契約。志願し、この日から今日17日まで練習に参加している。

 クラブ側は今季、生粋のFWが大迫、ダビ、中川の3人のみ。3月には大迫、中川が故障に見舞われるなど、「点取り屋」不足に陥った。今回の決断は、赤崎本人の意識の高さに加え、チーム事情や「公式戦で積極的に登用するための計画が必要」とする制度上のルールをクリアできる見込みがあったためとみられる。

 ◆赤崎秀平(あかさき・しゅうへい)1991年(平3)9月1日、鹿児島県生まれ。佐賀東高3年時に全国高校選手権出場。1回戦で敗退も、大会優秀選手に選出される。09年にはU-18日本代表入り。10年に筑波大に進学。1年時から全日本大学選抜。ポジションはFW。家族は両親、弟、妹。174センチ、74キロ。血液型O。