<J1:新潟1-0横浜>◇第7節◇20日◇東北電ス

 横浜が新潟に惜敗し、開幕からの連勝記録が6で止まった。後半33分にDF中沢とDFドゥトラが新潟FW岡本に抜かれ、決勝ゴールを献上。気温5度の新潟の雨空も影響してか、選手にこれまでの体のキレはなかった。

 ボランチで全試合に先発してきたDF富沢清太郎(30)が左足の故障で欠場。右足首痛を抱えるMF中村俊輔(34)の状態も万全ではない。逆境の中、立ち上がりから新潟の中盤の激しいプレスに押され、ボールを支配された。前半だけで6回のCK、4本のシュートを許し、横浜のCKは2回だけ。初めて得たCKは後半28分だった。終盤はお返しのようにプレスをかけて好機をつくったが、ゴールは割れなかった。中村は「負ける時はこういう感じで負けるということを、みんなで共有してやっていくしかない」と淡々と話した。東北電スでのリーグ戦は07年に勝ったのを最後に6試合白星がない。DF栗原は「照明が気になるというか、何かやりづらい」と鬼門を振り返った。

 GK飯倉が心外膜炎で横浜市の病院に入院中。中村とDF天野が中心となって発案し、激励のオリジナルTシャツを制作した。背中に飯倉の背番号21、フロントには「頑張れ!

 大樹!」の言葉がプリントされた白いシャツに選手全員が袖を通し、試合前のウオーミングアップで意思を統一した。「(飯倉は)ストレスがたまってると思う。次勝ちます」と中村。仲間を笑顔で迎えるためにも、再スタートを図る。【由本裕貴】