新人の水戸討ち弾で昇格条件クリア!

 J2札幌は今日26日、札幌厚別公園競技場で水戸と対戦する。水戸とのシーズン初戦を勝てばJ1昇格100%とあり、8戦連続先発が濃厚なMF深井一希(18)は25日、プロ初得点での勝利を目標に挙げた。決めれば18歳2カ月15日のクラブ最年少得点。96年FW吉原宏太の18歳2カ月19日を抜くラストチャンスに1号をマークし、昇格への勢いと厚別1勝を引き寄せる。

 18歳が中盤の底から強烈なミドルを狙う。今季はルーキーながら先発11試合とレギュラーに定着。水戸戦での初得点に向け深井は「使ってもらっているのに不完全燃焼な試合ばかり。決めれば自分も流れに乗れる。チャンスがあれば狙っていきたい」と意気込んだ。

 既に6日北九州戦(本城)、12日山形戦(NDスタ)と5月敵地連勝という昇格への“第1条件”を達成。今度は97、00、07、11年と、昇格イヤーの指標となってきた“対水戸初戦勝利の方程式”を完成させる。最年少弾更新への最後の機会でもあるだけに「勝てば上にいくチャンス。離されないよう勝ち点3が大事。点も取ってクラブ史に名を残したい」と前を向いた。

 本職のボランチは22日に河合主将が復帰。水戸戦でのメンバー入りが濃厚だ。最強のライバル復活にも「簡単に河合さんに奪われたくない」と譲る気はない。22日までのU-18代表候補合宿では同世代の仲間から刺激も受けた。後は“1発回答”で財前監督の信頼を勝ち取る。【永野高輔】

 ◆札幌のリーグ最年少得点

 FW吉原宏太が96年4月21日のJFL開幕福島戦で記録した18歳2カ月19日が最年少。2位はFW新居辰基が02年4月20日のJ1鹿島戦で記録した18歳3カ月29日、3位は10年10月16日J2甲府戦でFW三上陽輔が記録した18歳5カ月11日。深井が今日26日水戸戦で得点すると、吉原の記録より4日早い18歳2カ月15日となり記録更新となる。次の6月1日横浜FC戦にずれ込むと、18歳2カ月20日となり更新できない。