<J2:愛媛1-2G大阪>◇第16節◇26日◇ニンスタ

 W杯切符獲得に弾み!

 G大阪の日本代表コンビが、そろい踏みで初の首位に立った。後半17分にDF今野泰幸(30)が左足ボレーで同点弾。同36分にはMF遠藤保仁(33)がCKを直接決めて逆転に成功した。代表合流前最後のリーグ戦で、両役者が大活躍し愛媛に逆転勝利。得失点差で首位に浮上した。

 夜風を味方に付けた。1-1の後半36分。遠藤は自陣から敵陣へと吹く、敵地愛媛の風を感じた。左CKを風に乗せると、ボールは吸い込まれるようにゴールへと入っていった。値千金の決勝弾。ミスから先制され、苦しんだ一戦。最後に決着をつけたのは、代表合流前最後の試合となった男の憎らしいほどの一蹴りだった。チームは初の首位浮上。最高の瞬間になった。

 「いい風が吹いていたので(ゴールを)狙うのも1つの手かなと思った。狙い通りに行きました。90分ファイトしたおかげで、逆転することができた」

 初の首位。そして代表コンビのそろい踏みも今季初だ。後半17分にも遠藤のCKを西野が頭で折り返し、今野が左足ボレーで同点弾。長谷川監督は「(2人が)活躍してくれた」と笑顔だ。

 休む間なく、今日27日には愛知・豊田市内で行われている代表合宿に合流する。約1カ月間チームから離れることになるが、指揮官は「全員の力を合わせて戦いたい」。そして遠藤も「W杯を決めたい」。G大阪をJ2首位に導き、次の大仕事は14年W杯切符獲得だ。「遠藤&今野」が、代表モードへと切り替える。