J2札幌の野々村芳和社長(41)が27日、Jリーグに札幌厚別公園競技場の芝改修を申し立てることを明かした。19日の東京V戦、26日水戸戦でのリーグ判定は連続で最低レベルの「不良」。2戦とも荒れたピッチで、両チームがボールを大きく蹴り出す淡泊な展開に終始した。所有する札幌市は来年度にトラック改修を予定も、大幅な芝改修は予算計上しておらずクラブでは、リーグを通して訴え、善処を求めていく。

 「これでは選手もいいプレーができないし、観客にもいいものを見せられない。クラブでやれることをやりたい」と野々村社長。同競技場では残り10試合を予定しているが、Jリーグ関係者からは「Jリーグを行えるレベルにない」と厳しく指摘されている。札幌市は水戸戦の状況を確認し、指定管理者の市公園緑化協会に情報収集している。