清水が御殿場キャンプ最終日となる14日、甲府と練習試合(45分×2本)を行い、1-3で敗れた。1本目の16分にMF石毛秀樹(18)が直接FKを決めて先制。しかし、4日間で3試合を消化するハード日程もあり選手は精彩を欠いた。同28分にCKから同点とされると、その後も2点を追加されて力尽きた。

 最終日を勝利で締めくくることはできなかったが、6日間のキャンプでは課題の攻撃面で徐々に変化が見られた。3日目の流通経大戦では、長短織り交ぜた多彩なパスから攻撃陣が連動して4得点を記録。続くホンダFC戦では、1点のリードを許した2本目に主力が出場し、逆転勝ちした。

 アフシン・ゴトビ監督(49)は「取り組んできた、コンビネーションを使った攻撃や相手の間でボールを受けることができるようになってきた」。杉山浩太主将(28)も「最初の2試合は、今季のベストゲームと言っていいぐらいだった」と納得の表情で振り返った。

 チームは今後、2日間のオフを挟んで17日から練習を再開する。MF河井陽介(23)は「キャンプでつかんだことを突き詰めていきたい」と、7月6日のリーグ再開名古屋戦を見据えた。【前田和哉】