J2札幌は1日、札幌・宮の沢で紅白戦を行い、DFパウロン(23)が主力組センターバックに入った。明日3日の徳島戦(鳴門大塚)では、4月21日長崎戦以来12試合ぶりの先発復帰が濃厚。2カ月半ぶりの出場に向け「ベストに近い状態に戻った。しっかり準備をして、勝ち点3奪取に貢献したい」と意気込んだ。

 6月29日群馬戦で2失点したDFラインを、助っ人の高さと強さで立て直す。4月14日の前回対戦(札幌ドーム)では、CKをヘッドで合わせ1得点。ホーム初勝利に貢献しており「前に高さがある選手がいるので、そこをはね返したい。攻撃ではセットプレーから1点は取りたい」と徳島戦2連発と完封を目標に掲げた。財前監督も「高さは絶対的なものがある。攻撃面も、いるだけで雰囲気が変わる」と期待した。

 母国の仲間の活躍もカンフル剤だ。この日、コンフェデ杯決勝でブラジルがスペインを3-0で破り優勝した。「内容も結果もすごく良かった。オレも気持ちが上がっているんだよ」。DFの柱と期待され新加入も、右太もも裏痛などで長期離脱し、まだ出場5試合にとどまっている。たまった鬱憤(うっぷん)は、後半戦残り21試合で晴らしていく。【永野高輔】