C大阪のレビークルピ監督(60)が今季限りで退任することが9日、分かった。マテル・ヘッドコーチ、ホドウホ・フィジカルコーチ、今季で契約が切れるブラジル人選手3人とも契約を更新しない。ブラジル人スタッフ、選手の人選を担った梶野強化部長も退任する。C大阪は現在、首位広島と勝ち点6差の5位につけているが、来季はこれまでのブラジル路線を一掃し、新体制で臨む。

 チームをのべ8季率いたクルピ監督は9日、岡野社長から先週「来年に向けてクラブのフィロソフィー(哲学)を変えるプランがある」と伝えられたことを明かし「サッカー界は動きが速いし、監督としては常に何があってもおかしくない。サイクルだと思う」と述べた。来年1月には母国ブラジルで自叙伝を出版する予定。クラブ内から采配について疑問の声があがっていたことも、体制一新を加速させた。

 後任は未定。岡野社長は「(C大阪在籍経験者で)ピンクの血が流れている人がベスト」と話しており、日本人を中心に選定を進めているが、体制が代わることでクルピ監督の下で成長した日本代表FW柿谷、MF山口ら有望な若手が今オフ、海外に流出してしまう可能性も出てきた。