エースのゴールで昇格率を100%に上げる。J2札幌は25日、札幌・宮の沢で戦術練習を行い、FW内村圭宏(29)が主力1トップに入った。明日27日の京都戦(西京極)は7戦連続先発が濃厚となった。過去、10月ラスト2戦を連勝で締めた4シーズンはすべてJ1に昇格。今季、チームトップ14点と好調な13番の2戦連続得点で連勝し、最終11月へ向けた勢いを呼び込む。

 内村弾で“昇格方程式”を完成させる。この日の戦術練習後は、前節山形戦で決勝アシスト、決勝点と奮闘した最年長の砂川と意見交換。京都戦に向け「前からの守備がはまれば、攻撃は自動的に流れるようになった。しっかり点を取ってチームの勝利につなげたい」と意気込んだ。

 2年前の昇格劇を再現させる。11年10月26日の徳島戦で1得点。次の30日熊本戦でも先発し、3-0の勝利に貢献した。10月のラスト2戦を連勝で締めた同年は11月も勢いに乗り、昇格に導いた。「あの時と年齢層は変わっているけど、ムードは似ている。ここで勝てば最後まで勢いづく」と言った。かつて歩んだJ1街道を、再び自らのゴールで切り開いていく。

 ホームでは0-1と敗れた京都が相手。札幌は西京極で過去1勝8敗と分が悪いが、逆に鬼門をこじ開ければ光が見えてくる。愛媛時代に苦楽をともにしたFW横谷、MF田森との対決の可能性もあり「どちらもうまい選手。だけど、負けたくないよね」と気を引き締めた。【永野高輔】