2年ぶりのJ1復帰を決めたJ2神戸が、来季の新戦力としてG大阪FW平井将生(25)の獲得に乗り出していることが11日、分かった。関係者によると、既にクラブ幹部が平井本人に接触し、獲得の意志を伝えているという。

 平井はDFラインの裏への飛び出しを得意としており、かつてW杯南アフリカ大会日本代表入りも期待された逸材。10年にはリーグ5位の14得点を挙げた。期限付き移籍先の新潟からG大阪に戻った今季は、J2で17試合4得点にとどまっており、先発もわずか5試合。最近3試合はベンチ外と出場機会が激減していた。

 神戸はFWポポ、マジーニョが今季限りで退団する可能性があり、両助っ人に代わる得点源として期待できる平井の能力を高く評価。カウンターからの得点はチームカラーにもなっており、DFラインとの駆け引きにたける俊足の平井に白羽の矢を立てた。神戸は、J2降格が決まった大分FW森島康仁(26)にも触手を伸ばしている。

 ◆平井将生(ひらい・しょうき)1987年(昭62)12月4日、徳島市生まれ。G大阪ユースを経て06年トップ昇格。愛称「浪速のアンリ」でゴールパフォーマンスは阿波踊り。J1通算81試合19得点、J2通算17試合4得点。U-16、U-20日本代表。180センチ、67キロ。妻はタレントもりちえみ。