磐田は20日、磐田市内でJFLホンダFCと練習試合を行い、2-1で逆転勝ちした。1点ビハインドの後半7分、FW山崎亮平(24)が裏への飛び出しから得意のドリブルで切れ込み同点弾。10月初めに右太もも裏痛で離脱し、9月28日のC大阪戦以来ベンチを離れていたが、次節23日の横浜戦(ヤマハ)へ存分にアピールした。

 「ギュンギュン」の愛称通り、磐田FW山崎が練習試合でキレのあるドリブルで得点を奪った。前半は2列目の左に入っていたが、後半から1トップに移るとさらに持ち味を発揮。7分にMF田中裕人(23)のロングパスに反応し、裏へ飛び出すとドリブルで仕掛けて同点弾を決めた。「裏に抜けることで2列目が空く。裏を意識しながらやりました。裕人がいいボールをくれた」と振り返った。

 10月初めに右太もも裏痛で離脱し、同5日の仙台戦から試合メンバーを外れている。そんな中、横浜戦でのメンバー入りへ猛アピールした形だ。関塚隆監督(53)も「すごくキレも戻ってきた。ゴールに絡むプレーで結果を残したことは評価できる」と目を細めた。

 チームは10日の鳥栖戦でJ2降格が決まった。山崎は「降格が決まったけど、今できることをやらないと。まずはチームが勝つこと。見に来てくれるサポーターもいるので、その人たちに勝ちを見せられれば」と横浜戦を見据える。

 試合では「仕掛ければ何かが起こる」と積極的に前を向く。この日も数多くの決定機をつくった。得点しても「もうちょっと点は取れたかな…。前半の左の位置でももっとやれるようにならないと」と反省も忘れない。「まずは試合に出ないと。メンバーに入らないと意味がない。出られるようにやるしかない」と力強かった。【岩田千代巳】