J2磐田は21日、磐田市内で、フィジカルを中心にしたトレーニングを行った。DF藤田義明(31)は、東京、鳥栖などJ1の4クラブから正式オファーを受けたが、あえて磐田でのプレーを選んだ。「目標はJ2で優勝して昇格。そのために残った。去年、自分自身もふがいなかったし。J1でやる道もあったけど、チームをJ1にあげて、もう1度J1にトライしようと思った」と話した。

 大分在籍時は、シャムスカ監督(48)の指揮下で戦った。磐田で再会し「チームを家族のように考え、一体感を求める監督。軽いジョークを入れ、雰囲気づくりがうまい。その部分は変わっていない」と話す。シャムスカ監督に抜てきされ頭角を現した。「大分の時も若手を抜てきした。そういった意味では、今の若手も絶対にチャンスは来ると思う。しっかり練習を見ているし、練習からしっかりやらないとチャンスも来ない。そういう意味で、競争も生まれてくると思う」と期待する。

 J2では後方からロングボールで攻めるチームが多い。オフには「J2では最終ラインの強さとフィジカルが必要になる」と始動日に備え、筋力トレーニングを積んできた。「大分時代も、監督はチーム全体のハードワークを求めた。率先してそういう部分を出していければ」。

 開幕はホームで札幌と対戦する。昨年の天皇杯で敗れた相手だけに「知っている選手もいて縁を感じる相手。天皇杯のリベンジができれば」と話した。【岩田千代巳】