川崎Fが、26日のACLグループH組の初戦(等々力)で対戦する貴州人和(中国)の最新映像を独自ルートで入手することになった。16日に中国国内でプレシーズンマッチが行われるという情報をキャッチ。スカウトは派遣しないが、中国スーパーリーグ遼寧の監督で97~01、06~11年に川崎Fスクールコーチを務めた高升(こうしょう)氏(51)の協力で映像を入手するめどが立ったという。

 貴州人和は2年連続2度目のACL出場で、中国では昨年のACL王者の広州恒大を破った強豪。風間監督は「何も言えない」と、内容については伏せているが、首脳陣は昨年のACLや昨年の公式戦の映像などをもとに分析を進めている。プレシーズンマッチなど非公式戦の映像入手は困難とされる中、映像で最新情報を得られるメリットは大きい。高升氏は元中国代表DF。90年に日本人女性と結婚し、現役時代は川崎Fの前身の富士通でもプレー。12年には元日本代表監督の岡田武史氏に誘われ、杭州緑城コーチも務めた。

 4季ぶり3度目のACL出場の川崎Fにとって初戦は、3月1日のJリーグ開幕に向けても大事な一戦。FW大久保は「勝てばいい雰囲気で(リーグ戦に)入っていける。絶対に負けられない」と闘志を燃やしている。【桑原亮】