J2札幌のMF宮沢裕樹(24)が23日、残り1週での開幕切符獲得を誓った。ボランチは上里、深井が開幕戦絶望。MF河合も22日の仙台戦で右太もも裏を痛め、大事を取って開幕戦出場を回避する。中盤の操縦役として昨季33試合出場の宮沢は欠かせないピース。仙台戦では右ふくらはぎ痛から回復し実戦復帰した。「試合でも動きは悪くなかった。何とか開幕に間に合わせたい」と3年ぶりの開幕先発に照準を定めた。

 雪辱のシーズンにする。12年はオフに手術した左膝痛のため、始動から別メニュー。新加入の山本にポジションを奪われ、昨年は熊本合宿初戦の山口戦で左ふくらはぎを負傷し、今度は復帰してきた上里に定位置を奪われた。「ここ2年、新加入の選手が出ることが多く、悔しさがあった。今年こそ初戦からしっかり出られるようにしたい」。オフ明け25日から残り5日で、一気に仕上げていく。

 河合ら主力の相次ぐ負傷でボランチは現在、新人の上原拓と、20歳の荒野、前貴の3人で競っている状態。経験や展開力、セットプレーでの高さにおいては宮沢の能力は高く、土俵際からの逆転先発の可能性もある。「プレー自体は問題ない。あとは90分やれるかどうか」と財前監督。26日の福岡大戦で再アピールし、指揮官の信頼を勝ち取る。【永野高輔】