今年の浦和は違う。昨季はワースト13位タイの56失点がよもやの6位を招いた。キャンプを除いてやらなかったCK、FKの練習を今季は行い、紅白戦の流れの中でもCKを組み込んだ。昨季のPKを除くセットプレーの13失点はワースト4位。逆に同14得点は2位タイながら、失点数で相殺された。総失点を減らす近道はセットプレーにある。ペトロビッチ監督は「セットプレーの守備は各選手の意識ということは変わらない。取り組むことで自信がつくのならやるべき」と説明した。GK西川は「監督のもとでセットプレーの練習は初めて」と驚いた。

 攻撃面ではFW李が加入したことで幅が広がった。開幕戦はベンチスタートが濃厚だが、2列目に入ればMF柏木をボランチに出来る上、1トップが可能な李がFW興梠の負担を軽減することも可能。李も「ベースは分かっているから進化している部分も分かる」。浦和が巻き返しの態勢を整えている。