ナビスコ杯が今日19日に開幕し、各地で1次リーグ6試合が行われる。本拠地味スタで鹿島と対戦する東京は、先発を9人入れ替えて臨む可能性が高い。今季から「ベストメンバー規定」が変更。各チームが直近のリーグ戦から大幅に先発を替えやすくなった。例年に比べて同杯は、出場機会の少ない若手メンバーを公式戦の場で試す「登竜門」の意味合いが強くなりそうだ。

 東京のマッシモ・フィッカデンティ監督(46)は、鹿島とのナビスコ杯開幕戦を前に大幅なメンバー入れ替えをほのめかした。「何人か疲れている。まだまだ若い選手はいるので、みなさんが見る機会が増えていくと思う」。東京・小平市内で行われた18日の非公開練習では、戦術面を確認した模様。直近のリーグ神戸戦から先発布陣は最大で9人も入れ替わる可能性が高まった。

 今季から「ベストメンバー規定」が変わった。昨季まで11人中6人以上が「直前のリーグ5試合に1試合以上先発した選手」という規約が、今季から「A契約選手または外国籍選手」に緩和。年俸上限のないA契約選手でも、出場機会に恵まれない選手は多数在籍しているため、公式戦出場のチャンスが増える。同監督は「どれほど選手が進歩したのか確認したい。進歩するための機会になる」とチームの底上げを期待した。