<ナビスコ杯:清水4-0仙台>◇1次リーグ◇19日◇アイスタ
ベガルタ初の助っ人守護神の壁は、もろくも崩れ去った。仙台はアウェーで清水に大敗。デビュー戦となったGKブコビッチをはじめ、15日のリーグ戦からスタメン5人を入れ替えて臨んだ一戦で守備が崩壊した。過去1勝1分け5敗と苦しめられ続けてきた鬼門で、アーノルド監督(50)の初勝利はならなかった。
初出場の助っ人守護神とDF陣の連係の不安が露呈した。シュートは12対12の同数ながら、守備が崩壊しての大敗。昨年4月20日アウェー川崎F戦以来の4失点に、センターバックのDF渡辺は「今日はダメです。何もありません。後ろ(守備陣)の責任です」と言葉少なに会場を後にした。
被シュートわずか1本に封じたG大阪戦からは信じられないような光景だった。前半21分、左サイドからのクロスをゴール前で待つ清水の191センチFW長沢はフリーだった。DF石川直は「(ブコビッチとの)連係でやりにくさはなかったけど、声を出せば防げた失点」。ブコビッチも「相手の1番背の高い選手にフリーで打たれた。連係で何とかできたかもしれない」と猛省。この1点で、完全に相手に流れを明け渡した。
チームとしての完成度の違いも明らかだった。アーノルド監督は「中3日はベテランには厳しい日程。ケガの懸念もあるのでリスクを抑えて臨みたい」と梁、太田、菅井、ウイルソンといった主力をベンチにも入れず休ませた。攻守に精彩を欠いた仙台に対し、清水も直近のリーグC大阪戦から6人を変更しながら持ち味のサイド攻撃を存分に展開。今季清水から期限付き移籍で加入し、昨季までのホームスタジアムで移籍後初先発出場したMF八反田は「シュートまで持っていく形が相手に比べて足りなかった」と肩を落とした。
これで今季の公式戦は4試合で1得点8失点。G大阪戦以外はすべて先制を許している。指揮官は「新しい選手の競争力を見ることができた。教訓を次につなげたい」と前を向いた。守備の安定から攻撃につなぐための力を高めない限り、勝利は見えてこない。【鹿野雄太】



