<ナビスコ杯:G大阪2-1鹿島>◇1次リーグ◇21日◇万博

 G大阪が同学年コンビFW倉田秋(25)、DF米倉恒貴(26)の得点で鹿島に勝利した。前半4分に倉田が先制ゴールを決めると、同点に追いつかれた後半35分には米倉が勝ち越し弾。今季千葉から移籍した米倉は3月末に右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷で離脱。復帰後初の公式戦先発だった。10年に千葉にレンタル移籍していた倉田とは親友であり良きライバル。2人の活躍で1次リーグ突破に近づいた。

 同学年コンビが躍動した。開始早々に倉田が先制すると、同点に追いつかれた後半に米倉が勝ち越し弾を決めた。17日のリーグ東京戦は開始3分で2失点していただけに、長谷川健太監督(48)は「この間の試合はいい入りができていなかったが、今日は(倉田)秋の先制点もあって非常に良かった」と喜びを口にした。

 倉田は今季J2千葉から加入した米倉とは10年にレンタル移籍していた時から大の仲良し。まだ関西に家を探せていなかった米倉を自分の家に泊まらせたほどだ。3月末に負傷離脱した親友に心配もした。「いきなりケガをしてどうなるかと思ったけど、前向きにリハビリをしていた。俺なら焦ってたと思う」。米倉は「(倉田の存在は)最初は大きかった(笑い)。今も仲はいいけど、切磋琢磨してやりたいと思っている」。良き仲間であり、ライバルでもある2人の活躍でG大阪が常勝気流に乗る。【辻敦子】