J2山形MF比嘉厚平(24)が今日31日のアウェー大分戦で相手4バックを切り裂く。29日の実戦形式の練習では先発組の左サイドハーフでプレー。昨年8月の栃木戦以来の先発出場が濃厚だ。チームは30日、山形県総合運動公園で調整し、大分入りした。

 比嘉は今季5試合に途中出場。11日のホーム千葉戦では後半41分、交代2分で同点ゴールを決めた。積極的にゴールに向かう鋭いドリブル突破が持ち味。石崎監督は「特長のある選手は途中から入れる方が効果的」と考えている。だが、比嘉はドリブルで得点エリアに迫れる貴重な存在だ。

 敵ゴール前でプレーする時間帯が増えれば、ファウルを誘って、MF宮阪のFKゴールにつながる可能性も高まる。宮阪は、J歴代15人目(日本人9人目)になる直接FK通算10得点に王手をかけている。比嘉は「相手DFの間をうまく走れればいい。崩す部分で貢献し、得点に直結するプレーをしたい」と意欲を見せた。【佐々木雄高】