横浜の親会社、日産自動車のカルロス・ゴーン社長(60)が17日、横浜市内で行われた同社とマンチェスターCなどの親会社シティ・フットボール・グループ(CFG=本社英国)とのグローバル・サッカー・パートナーシップ締結発表会見に出席し「マリノスはもっと勝てるチームになる」と言い切った。

 5月に発表されたパートナーシップ締結は外資企業のCFGが横浜の少数株主となるものだった。今回は日産がCFGの自動車部門のオフィシャル・パートナーになることも発表された。世界的経営者である日産の総帥は「サッカークラブの目標は2つ。勝つことと利益をあげること」と言い「わが社のサッカーに対する取り組みは強化されます」と提携効果を強調した。

 プレミアの強豪とJの名門という新たなタッグは、すでに稼働。6月には横浜のフィジカルコーチがマンCを訪問し、最先端のノウハウを学んだ。8月に英国で行われるスカウト会議には横浜側の担当者も参加し、世界中に広がるスカウト網を強化に取り入れる。将来的には下部組織の交流やトップチームの親善試合なども期待できる。ゴーン社長をよく知る横浜の嘉悦朗社長は「日本のサッカー、Jリーグにいろんなアイデアを提示できれば」と意欲的だった。【八反誠】