札幌宮の沢が“小野仕様”にプチ改良される。J2札幌の練習場、札幌宮の沢白い恋人サッカー場のスタンドに、8月までの夏限定で仮設屋根が増設されることが17日、分かった。

 小野伸二(34)の加入で、練習や練習試合の見学者が急増。メーンスポンサーで練習場所有の石屋製菓が、強い日差しやゲリラ豪雨を避け、心地よく小野のプレーを見学できるように、巻き上げ式のよしずを設置する。既に設計図は完成。メーンスタンド側のグラウンドに隣接した席が日陰になるように配置される。

 13日の練習試合では小野目当てに約1000人が訪れたが、途中でゲリラ豪雨が降り、ファンが逃げまどう場面もあった。7月に入り、日中30度を超える日も多く、より快適な環境を提供するための措置。早ければ22日に着工し、10日程度での完成を目指す。同社会長の石水勲氏(70)は「よりいい環境で、ファンの方に練習を見てもらえるようにしたい」と意図を説明した。

 小野がピッチの硬さを訴えたことを受け、チームが連休だった7、8日にはピッチの土を部分的に抜き、クッション性を高めた。未塗装だった観客席土台部分のコンクリートは、チームカラーの赤に塗装中。屋根、土、座席と3つの改良で選手、ファンをサポートする。【永野高輔】