“全員小野化”で敵地3連勝を狙う。J2札幌のMF小野伸二(34)が、今日3日の北九州戦(本城陸上競技場)に向け「全員がクリエーティブ意識を共有すること」を勝ち点3奪取へのテーマに掲げた。前節横浜FC戦は合流後7戦目にして初黒星。連敗阻止へ、ピッチでそれぞれが考え、状況に応じて新たな動きを編み出し、発揮していく姿勢が不可欠と説いた。

 小野加入後の3戦で、流れからの得点は大分戦の宮沢のゴールのみ。つなぎの部分で進化も、フィニッシュのところでの小野効果は、はっきり数字には出ていない。そこで「セカンドボールを拾って二次、三次攻撃と続けられるかが大事。悪い流れの時にどういうサッカーをするか。みんなが考えながらプレーすること」と提言した。

 小野自身、当時J2だった00年の浦和時代、90分での連敗は未経験。それは敗戦からの修正が早く的確だからでもある。試合前日の2日は、居残り練習で最後に強烈な弾丸シュートをたたき込んで締めくくった。「自分ももっとボールに触れるようにしないと。そろそろ点も取らないと」。ここまで出場256分、シュート7本で無得点。44番の修正力と、待望の移籍1号で、負の流れを断ち切る。【永野高輔】