C大阪の新外国人、元ドイツ代表FWカカウ(33)が、バーゼルに移籍したFW柿谷を超える存在になる。15日、大阪市内で入団会見を行い、トップ下で攻撃の中心として活躍することを約束。覚えたての日本語も披露した。就労ビザが順調に取得できれば、23日広島戦(Eスタ)でのデビューが濃厚だ。

 下位脱出の期待を背負う新助っ人が、攻撃の中心として柿谷超えを目指す。スーツに眼鏡姿で会見に臨んだカカウは、4-2-3-1の布陣を敷くマルコ・ペッツァイオリ監督(45)からトップ下での起用を約束され、入団の決め手になったことを告白した。

 「トップ下でプレーするのが一番得意な形。切れ込んでのシュートだけでなく、味方へのパスにも自信を持っている。技術的に非常にレベルの高いチームなので、ゴールだけでなくアシストやゲームの組み立てもしっかりやりたい」

 チームは現在15位。ここ8試合勝ちがなく4試合連続無得点。FWフォルランも7試合ゴールから遠ざかっており、日本人エースFW柿谷に代わる攻撃の中心として期待は高い。

 会見で、フォルランばりに流ちょうな日本語も披露し、和の心をアピールした。「C大阪に来られてうれしい。みなさんと一緒にたくさんの喜びを分かち合いたい。よろしくお願いします」。

 フォルランが入団会見時に日本語で約90秒間あいさつをした映像を見て、刺激を受けて猛勉強。普段はポルトガル語、ドイツ語を使うが、覚えたての日本語を約30秒間披露し「本当に日本で頑張っていきたいという姿勢を見せるために、日本語をしっかり練習して会見に臨んだ」と、心意気を明かした。

 岡野社長も「今の順位は非常に不満。この現状を打破するために彼を呼んだ」と、救世主として期待する。18歳までブラジルで技術を培い、その後ドイツで組織プレーや規律を学んだ真面目助っ人は「この経験をチームに持ち込み、貢献したい」と、日本での活躍を誓った。【福岡吉央】