<J2:松本0-0山形>◇第28節◇24日◇松本

 山形がアウェーで今季9度目の引き分けに泣いた。プレーオフ圏6位に勝ち点2差に迫っていたが勝ち切れず、2位松本と1巡目ホームに続いて2戦連続のスコアレスドロー。今季10度目の連勝チャンスをものにできず、10勝9分け9敗の勝ち点39で10位に後退した。

 山形は、またしても上昇気流に乗り切れなかった。勝ち点差を縮めるチャンスだった上位との対決で痛恨のドローに終わった。プレーオフ圏6位との差も勝ち点3差に広がった。

 失点の少なさではリーグ2位(23失点)の松本に対し、同3位(25失点)とほぼ互角。攻撃力が問われる試合だった。試合開始から中盤の主導権争いとセットプレーの応酬。カウンターを得意にする相手に対し、パスサッカーを展開したが、両サイドハーフが上下する実質的な相手5バックを崩し切れなかった。

 勝ち点3は奪えなかったが、守備は3試合ぶりに無失点に抑えた。GK山岸が好セーブを連発。石井と西河のセンターバック2人も体を張ってゴールを死守した。残り試合を考えれば、アウェーといえども決して喜べない引き分けだが、4試合負けなしは今季最長だ。次節31日、首位湘南を迎え撃つホーム戦の好材料にする。