J2磐田は25日、磐田市内で、関東学院大と練習試合を行った。10日のアウェー福岡戦で左太ももを痛め途中交代していたDF伊野波雅彦(28)がフル出場した。シャムスカ監督(48)は当初、「腱(けん)に痛みもあって復帰まで3週間ほどかかるかも」としていたが、回復は早く21日から全体練習に合流していた。

 この日は、前日24日の湘南戦と同じ「3-4-3」のフォーメーションで臨んだ。伊野波は3バックの左に入り、DF菅沼駿哉(24)木下高彰(21)と最終ラインを務めた。無失点で終えた伊野波は全身汗まみれで「暑さの中というのもあるけど、もうちょっとコンディションを上げていかないと厳しいかな。(次戦まで)1週間あるので、しっかり上げていきたい」。公式戦復帰は今後の状態を見極めてからだが、90分間出場し視界は良好だ。

 また、体調不良で19日の練習を早退していたFW阿部吉朗(34)は後半から出場。同27分にはしっかりネットを揺らし復帰をアピールした。「今日は大丈夫でしたし、決められて良かったです」。試合はMF松浦拓弥(25)と阿部のゴールで2-0で勝利。ボールを保持している中で攻めあぐねる時間もあり「相手が何が嫌なのかを考えてやっていくのも、1つのやり方かな」と振り返った。伊野波、阿部の頼もしい戦力がリーグ戦に復帰する日も近い。【岩田千代巳】