左膝痛で離脱していた清水のMF河井陽介(25)が、次節アウェー大宮戦(27日午後6時、NACK)で戦列復帰する。G大阪戦の前日22日からチームに合流すると、25日の非公開調整でもフルメニューを消化。練習後、報道陣から患部の状態についての質問が出たが「そんなこと言ってる状況じゃない」とキッパリ。5試合ぶりの先発に意欲を見せた。

 約1カ月の離脱期間、チームは1分け3敗で順位は15位まで後退した。残留に向けて厳しい戦いを強いられている。河井は「少しでも力になりたい。悪い流れを少しでも変える。その意識を持ってプレーしたい」と、その思いを口にする。

 先発となれば、攻撃的な位置での出場が濃厚となる。前節G大阪戦では主導権を握る時間帯もあったが、決定機を生かせず7試合ぶりの無得点に終わった。河井は「できるだけノバ(コビッチ=35)の近くでプレーしたい」と、ゴールへのイメージを膨らませた。

 勝ち点差わずか3で迎える17位大宮と直接対決。その後も16位C大阪と残留を争うチームとの戦いが続くだけに、絶対に負けられない。河井は「この2試合で(自分が)つぶれてもいい。そのぐらいの気持ちでいく」と、語気を強めた。【前田和哉】