J2札幌FW都倉賢(28)が27日、今日28日のアウェー松本戦での連続複数ゴールを目標に掲げた。前節岡山戦は2得点で勝利に貢献。今度は、クラブでは00年エメルソン以来14年ぶり、日本人選手初の連続マルチ弾を狙う。現在9月だけで4得点。99年に吉原が記録した札幌のJリーグ月間最多6得点と、自身初のハットトリック達成による、記録更新も同時に視野に入れて臨む。

 都倉が、吉原も播戸も果たせなかった偉業に挑む。まずは日本人選手初の連続マルチ弾だ。「点が決まり出すと、自然と自信がわいてくる。難しいことだが、チームとしてチャンスはつくれているし、それを決めきれば連続の複数ゴールも可能」と前を向いた。

 2得点なら99年吉原の月間最多ゴールに並び、3点で記録更新となる。「一番前にいる自分が結果を出し続ければ勝利も近づくし、みんなからの信頼も高まる」。現在8得点でチーム最多得点を誇る期待の得点源が、一気に畳み掛けていく。

 松本戦は、4月5日の前回対戦で移籍後初得点。相性も良く「厳しくマークされるだろうが、自分の強さを生かし相手の弱いところを突きたい」と気を引き締めた。この日、発売された10月26日湘南戦の「都倉賢プロデュースチケット」は、発売開始の午前9時半に限定10枚が即完売するなど人気も抜群。今度は本業で結果を出し、2位松本を討つ。【永野高輔】

 ◆札幌の月間最多得点

 JFL時代を含めると、FWバルデスが97年に記録した7月8得点が最多。Jリーグ昇格後では、FW吉原が99年にマークした5月6得点が最多。吉原は5月2日の甲府戦でハットトリック、同9日鳥栖、同16日仙台、同22日新潟戦で3試合連続得点(各1点)した。次いでFWフッキが06年に記録した9月5得点。