J2山形は今日15日、天皇杯初の4強進出をかけてホームで北九州を迎え撃つ。14日はミニゲームなどで最終調整したが、DF山田拓巳(24)が3-4-3システムの右ウイングバック(WB)でハツラツとプレーした。

 11日の長崎戦で石川と小林のDF2人が負傷。石川に代わり當間の左DF、小林に代わって山田の右WB先発出場が濃厚だ。6試合ぶりのスタメンに山田は「個人的にも残りのリーグ戦につなげる大事な試合。まずベスト4に入って優勝にチャレンジしたい」と意欲的だった。

 本来は4バックの右DF。チーム屈指の運動量を誇るがクロスの精度に課題を残す。長崎戦ではFW中島が右WBで途中出場し、決勝点をアシストした。刺激を受けた山田は「クロスに時間を割いて練習してきた。いいパスを供給したい」と準備に怠りはない。

 石崎監督は「(中3日で)大事な試合が続くからね。90分で終わりたい」と、昇格プレーオフ圏の6位につける岡山戦(19日)も視野に入れる。リーグで1勝1敗の北九州は引いて守りを固めてくるが、石崎監督は「(山田は)前にスペースがあると生きるタイプ。どれだけ良さが出るか」と期待を込めた。【佐々木雄高】