J2山形DF山田拓巳(24)が明日15日のアウェー磐田戦に燃えている。13日に行われた紅白戦では、先発組のシステム3-4-3の右ウイングバック(WB)でフル出場。「(右サイドの)上下動はもちろん、プレーの質が大事。成果を出したい」と、残り1枚の昇格切符をめぐる元J1対決に意気込んだ。

 山形でプロデビュー7年目。現チームではJ1時代を知る9選手のうちの1人だ。本来は右サイドバック(SB)だが、4バックから3バック変更の第31節から中盤を任されている。前節のホーム福岡戦では後半38分、味方シュートからのこぼれ球に反応。起死回生の同点ゴールで逆転勝利に貢献した。だが、山田は「点を取ったことより、クロスでアシストできなかったことが悔しい」と自らの仕事を理解している。

 今季出場31戦でアシストは右SBで出場した第9節の北九州戦にとどまっている。山田は「SBより高い位置をキープできるので攻撃に絡みやすい」とWBにやりがいを感じている。勝てばプレーオフ進出決定の可能性もある大一番。今季、選手会長も務める山田は「もっと決定的なラストパスを出したい」とチームのゴール量産を演出する。【佐々木雄高】