J2札幌は26日、川崎FのDF福森晃斗(22)を期限付き移籍で獲得すると発表した。期間は15年2月1日から16年1月31日まで。福森はクラブを通じて「J1昇格に向けて全身全霊で戦い、チームの力になれるように頑張っていきたいと思います」とコメントした。

 183センチ、75キロのDFで、本職のセンターバックだけでなく、サイドバックやボランチもこなす万能性が武器。DFの選手層が厚い川崎Fでは4シーズンでリーグ通算16試合と出場機会に恵まれなかったが、22歳と若く、クラブでは新天地での伸びしろも期待する。三上大勝GM(43)は「高校時代から見ていて、ポテンシャルがあるし、可能性を感じる選手だと思っていた」と説明した。

 利き足の左足のパスは精度があり、同GMは「複数ポジションで競争を激しくできる。監督の選択肢を増やすこともできる」とチーム全体への相乗効果を口にした。11月2日清水戦ではCKからヘディングでプロ初ゴールを挙げるなど、セットプレーも強い。奈良、櫛引ら同世代のDF陣に、刺激を与える存在になりそうだ。

 ◆福森晃斗(ふくもり・あきと)1992年(平4)12月16日、神奈川県生まれ。藤沢市立村岡中、桐光学園高を経て11年に川崎F入り。同年7月23日新潟戦でJリーグ初出場。J1通算16試合1得点、ナビスコ杯3試合無得点。183センチ、75キロ。利き足は左。