東京の日本代表FW武藤嘉紀(22)が、15年初ゴールを取り損なった。東京では今季初めての実戦となった山形との練習試合(30分×3本)が7日、小平市の練習場で行われ先発出場。1本目の7分に同代表DF太田のロングボールに抜け出し、きれいなコントロールからゴールに決めたが、オフサイドの判定に天を仰いだ。さらに同30分には、裏へ抜けて山形GK山岸との1対1の場面を封じられ「ああいうのを決めていけるようにしないと」と今季初弾は幻と消えた。

 3本目の20分まで合計80分の出場時間で、代表戦などを含めて今季最長となったが無得点。1500人のファンが来場する中、チームは4年ぶりに昇格した山形の早いプレッシャーに、受け身に回って0-2で敗れた。試合後には室内で約30分にわたって緊急ミーティングまで開催した。「公式戦じゃなくてよかった。動きの質はまだまだ。個人的にもコンディションが上がりきっていない。ここからのぼり調子でやっていきたい」と前を向いた。