日本代表DF酒井宏樹(27)が所属するフランス1部マルセイユのサポーターが、パンツ一丁での観戦を余儀なくされた!?

 ESPN電子版が報じたところによると、21歳のマルセイユ・サポーター、シリルさんは15日(日本時間16日)、アウェーで行われたストラスブール戦を観戦に訪れた。

 しかし購入していたチケットは、ストラスブールのサポーター席のものだった。

 シリルさんは上下マルセイユのジャージを着用していたため、スタジアム入場の際に警備員に止められてしまった。警備員によると、ストラスブールのある仏バ・ラン県の条例にひっかかるという。

 警備員はマルセイユのジャージを脱げば入場できると説明。困ったシリルさんだが自分の車へ戻ると、かろうじて仕事用の上着と革ジャンが置いてあった。

 シリルさんはパンツ一丁になると、仕事用の上着をスカートのように足に巻き、上半身には革ジャンを羽織って、再度スタジアムを訪れた。

 さすがに今度は入場を許可されたが、奇妙な格好での居心地の悪い観戦となってしまった。

 しかし、この件について報じたフランスの地元紙によると、敵チームのグッズを着用したファンの入場を拒めるような条例はバ・ラン県には存在しないという。

 「屈辱的だった。なんの表現の自由もない。それに寒くて具合が悪くなって、試合翌日に仕事に行くことができなかった」と怒り心頭のシリルさん。警察へ訴えることを検討しているという。

 【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)