【マドリード=山本孔一通信員】F組でRマドリード(スペイン)がホームでドルトムント(ドイツ)と2-2で引き分け、88-89年のクラブ記録に並ぶ公式戦34戦無敗(25勝9分け)を達成した。F組2位に甘んじたことは残念がったが、ジダン監督は「無敗記録については選手を祝福しないといけない。サポーターの応援も記録達成の要因」と誇らしげだ。自身も初采配から節目の50試合目で37勝11分け2敗、勝率74%と驚異的な数字をつくった。

 ヒーローはFWベンゼマだった。前半28分、右DFカルバハルのクロスに反応し、相手DFをかわして右足で先制点。後半8分にもMFロドリゲスのクロスに頭で合わせてネットを揺らした。これでリヨン時代の12得点も含めて欧州CL通算50ゴール目、歴代7位の記録となった。

 10日のリーグ戦デポルティボ戦を終えると、2大会ぶりの優勝を目指すクラブW杯(15日準決勝)のため来日する。それを前に、この日はいずれも故障離脱していたMFクロースが後半18分から、FWモラタが後半40分から出場。厳しい日程の中、選手層を取り戻したのは好材料だった。

 16強による決勝トーナメント1回戦の組み合わせは12日に決まる。