ACミラン本田圭佑(30)はリーグ戦6試合連続で出番がなかった。

 ベンチ入りした本田は後半4分からアップを開始したが、すぐにベンチに戻った。サンプドリアとの一戦には、この冬の移籍市場で獲得したバルセロナ育ちの22歳、スペイン人FWデウロフェウが先発出場。同じく加入したばかりの22歳のアルゼンチン人FWオカンポスも途中から出場した。注目のデウロフェウは後半36分にこぼれ球からシュートしたが、相手GKにセーブされた。新戦力にかけたチームだが得点力を発揮できず、0-1の完封負け。公式戦4連敗(リーグ戦は3連敗)となり、順位は8位に後退した。

 モンテッラ監督は会見で「今は難しい時期となっている。しかし何がいいのか、どこを向上しなければならないのかを冷静に考えることをやめてはならない」。FWスソに元気が見えず、記者から「代わりに本田を入れて休ませた方がいいのでは?」と質問されたが「スソは今日は最初はあまり良くなかったが、相手にとって常に脅威となるプレーはしていたと思うので、今後どうなるか見たい」と話すにとどめた。

 本田は1月25日のイタリア杯ユベントス戦の終盤に途中起用されただけで、新年になってさらに不遇をかこう。試合後は報道陣に対し「お疲れさまです」とだけつぶやき、スタジアムを後にした。(波平千種通信員)