-CLはサッカー選手として最高の舞台

 岡崎 そうですね、出るまではCLとは縁がなかったし、出ている選手を見て、なんかちょっと羨ましいなと思うぐらいで。別にCLに出るために欧州来たとは思ってなかったので。ただやっぱり、出てみてもそうだし、とくに決勝トーナメントに来て、セビリアに勝って、夢がずっと続いていくという。W杯が毎年あるみたいなイメージだと思うんですけど。そういうのにまた出たいなという風に思う。すでに31歳で(苦笑)、初めて出たので。また出る機会があるのかなと思って。それぐらい、いち選手として、成長させてくれるし、また出たいと改めて思うような大会だと思いますね。

 -欧州の魅力は

 岡崎 CL自体はヨーロッパ全体の中でも特に上のチームが勝ち上がってきて、強いものが残っていくところで、今回自分らみたいな新しいチームがここまできて、ベスト4をかけた戦いをしたことに興奮した。毎年出ているチームはここにかけているんだろうなというのがわかる。自分らはプレミアを精一杯戦って、CLを精一杯戦ってっていうのはあるけど、誰もが目指しているもの。日本人には(CLは)身近にないのでわからないかもしれないが、ヨーロッパの選手はこれを目指していると思ったら、それくらい価値がある大会に出て改めて羨ましいなという感情にはなった。ベスト4に行きたかった、これが続いて欲しいと思った。勝ち上がっていいものを見たいというか、そういう思いを持たせてくれる大会かなと。

 -糧になった部分は

 岡崎 色々僕も経験をしてきて、グループリーグあたりはリーグに勝ってきているチームが出てきていてコペンハーゲンとかいいチームだと思ったし、ポルトとか大敗して、「こんなチームもあるのかぁ」と思った。でもやはり、ホーム&アウェーでセビリアとやって、アトレティコと今回やって。勝てば次に進んでいくという興奮というか、しかも明らかに力のあるスペインのチームと試合できてという(楽しみがある)。プレミアリーグでやっているとプレミアのチームとしかやらないけど、それがほかとの違いができて、そことやって、自分に何ができるのか、みたいな。それが試せて。ここで試せたことが次のCLに出られたら、「ある程度これくらい前はできたから、次はこれくらいできたら自分がどれだけ成長した」と思える。その辺がなんか、この一発で終わって次はまたCLに出られるのか分からないじゃないですか。その辺が、なんか思うとこですね。