英紙

 22年W杯カタール大会の施設建設のために同国で働いている移民労働者が過酷な労働を強いられていると、英ミラー紙(電子版)が30日、報じた。悲惨な生活を強いられ、すでに1200人が死亡しているという。

 同紙によると、インドやネパールからの移民労働者はスラムのような汚い部屋での生活を余儀なくされ、塩水を飲み、時給57ペンス(約98円)しか与えられないこともあるという。

 W杯開催までに4000人の死者がでることが懸念され、あるネパール人の労働者はミラー紙の取材に対し、「我々は奴隷のように扱われている。彼らは我々を人とはみなしておらず、我々の命はとても安い」と話した。

 W杯カタール大会に関しては、開催地決定についても汚職や贈収賄が取りざたされている他、真夏の気温が50度にもなるため、開催時期を冬にすべきだという意見もある。さまざまな側面から問題が山積みとなっている。