ドイツ捜査当局が欧州8カ国約200試合で八百長の疑惑があると発表した事件で、かかわったとされる現役3選手の実名が暴露された。ビルト紙によると、今年4月17日のブンデスリーガ2部アウグスブルク-オスナブリュック戦で、3-0と勝利したアウグスブルクに15万ユーロ(約2025万円)がかけられたことが判明。敗れたオスナブリュックのチヒョン主将、ライヒェンベルガー、シュオンの3選手に試合前に大金が支払われた。

 5000ユーロ(約68万円)を受け取ったとされるチヒョンが「僕を知る人間なら、僕が何もしていないことが分かるはず」と答えれば、ライヒェンベルガーは黙秘。そして現在サンドハウゼン所属のシュオンは、ここ3日間は練習にも姿を現さず、既に逮捕された可能性が高いとされている。今回の事件では50件の家宅捜索、17人の逮捕者が出ており、1000万ユーロ(約13億5000万円)が動いたという。(中野吉之伴通信員)

 [2009年11月23日9時5分

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