競泳男子平泳ぎで五輪2大会連続2冠を達成した北島康介(31=日本コカ・コーラ)が、アジア大会開幕日の19日、大会観戦のため韓国・仁川に到着した。

 競泳男子の小関也朱篤(やすひろ、22=ミキハウス)が、憧れの北島の前で2冠を達成する。仁川アジア大会が開幕した19日、本番会場で練習。平泳ぎの100メートルで59秒台前半、200メートルで2分7秒台を目標に掲げた。「02年の北島さんに近づきたい。しっかりとタイムを出して、認めてもらえるように」と話した。

 02年は、釜山アジア大会で北島が200メートル平泳ぎの当時世界新記録(2分9秒97)をマーク。04年アテネ、08年北京と五輪2大会連続2冠につなげた。「ポスト北島」小関もアジア大会を飛躍のきっかけにする。

 ハッパもかけられている。8月のパンパシフィック選手権では北島から「まだいけるでしょ」「もっともっとタイム出るよ」。200メートルの自己記録が2分8秒34の小関は「世界では200メートルで7秒台が当たり前になっている。そこに食い込まないと戦っていけない」。尊敬する北島から合格点をもらうためにも勝つ。