<陸上:日本選手権>◇最終日◇30日◇日産ス

 女子1600メートルリレーは、大学1~2年生だけの東大阪大(正垣、新宮、上山、三木)が3分37秒42で、メンバー全員を世界陸上代表経験者で固めた2位の東邦銀行を0.33秒差で破り初優勝を飾った。3位は青学大だった。全員が東大阪大敬愛高出身で、同高が2年前に出した3分37秒86の高校記録を上回るのが目標だった。2年前の世界陸上代表の2走・新宮美歩(2年)は「やっと高校生のベストタイムを抜くことができました」と喜んだ。

 4走の三木汐莉(2年)は昨年の世界ジュニア400メートルハードル4位の選手で、ロンドン五輪B標準にも迫っているホープ。今季は100メートルでも自己記録を大きく更新するなど好調だ。「スピードがかなりついたので、それを400メートルハードルに生かし、ロンドン五輪代表に選ばれたい」。高校陸上界を席巻した選手たちが、世界に目を向け始めている。